果樹園エッセイ-2004年8月-
朝、5時頃から桃の収穫が始まります。
道端で桃をもいでいると、
朝の散歩をしている人達が大きく手を振って「おはよう」と声を掛けてくれます。
だから、私も負けないで大きな声で「ヨー」と返してやります。
ある朝のこと、
若い女の子が「これはなんの木ですか」と聞くので、
「これは日立の気になる木じゃなくて、桃の木だよ」
と教えてやりました。
もぎたての桃を「ほらよ」と投げてやると
ナイスキャッチとばかりに受け取り、親指を立てて「ありがとさん」だって。
「そこの水道水で、桃の毛を洗って食べなさいよ」と勧めたら、
道路よりすこし低くなっている畑のほうにおりてきて水道水でゴシゴシ洗い、
そしておもいっきり大きな口を開けひと口「がぶり」と食べたら、
「んまーい」と、大声をあげました。口のまわりに桃の汁が光ってみえました。
わたしは「どうだまいったか」と、
腹のなかでつぶやき、女の子が喜んでいるのをみていました。
しかし、なんて足の長い子なのかしら。もうすこし私の足も長かったら、私の人生かわっていたかも・・・・。
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