果樹園エッセイ-2004年10月-

11月のエッセイ  8月のエッセイ


一働きを終えた桃の木は、いま静かに、おだやかに体を休めるために、風にまかせて葉を
散らせています。
ハラハラと桃の葉が散るたびに風がみえます。
秋はものがなしく、心が遠いところばかりをみて、若いころに読んだボードレーヌの
詩の一ページに入ったような、錯覚さえおぼえます。
どんよりとした空、遠くにみえる山々、かすかな空気のにおい。
目をとじれば、それは全部わたしだけのもの。




感傷にばかりひたっていると心臓がヒリヒリするので、
矢沢栄吉や、エリック・クラプトン、それにスティービー・ワンダーなどを聞きながら
仕事をしています。
近くを通った時ロックが聞こえたら、そこで仕事をしているのは、たぶんわたしです。



わたしのいとこの娘がケーキ屋をしています。
そこで使われている桃やラ・フランス、りんごなどはわたしの果樹園でとれたものです。
とくに、おいしいのはアップルパイで、私が大好きなもののひとつです。



「りんごの蜜はどうしたらできるの」?
「蜂蜜を注射器でりんごのなかにいれてやるのかしら」、
とお客さんにきかれたことがあります。
りんごは夏にたくさんの太陽の光を浴び、秋に霜が落ちて、寒い気温にあたると
ひとりでりんごの中に黄色い蜜ができるのです。
知名度はいまひとつですが、果汁の甘さとみずみずしさはどこにも負けないと思います。




いま、りんごの葉摘みの作業をしています。
お日様にたくさんあたってあまいりんごができますようにと、
願いをこめて仕事をしています。
仕事に飽きると脚立に腰掛けて、
たかい空を見上げていると、飛行機雲が、雲と雲の間から見えます。
飛行機はあの雲の上を飛んでいるのだなぁ、
わたしも、どこか遠い外国にいってみたいなぁと、おもいます。

まわりの山々は、少しずつ色づきはじめました。
仕事が一段落したら、もみじ狩りにでもでかけますか。
大きなあくびをして背伸びをしたら、さ、また仕事をはじめましょう。




心配された台風の影響もなくラ・フランスの収穫が終わりました。
冷蔵庫で一週間ほど予冷し、その後追熟して食べごろに、
みなさまにお届けいたします。
そのまま召し上がるのもおいしいのですが、
砂糖で煮たものを赤ワインに浸してそれを冷蔵庫で冷やしても
おいしくいただけます。
おもてなしの時など、とてもおしゃれです。


11月のエッセイ   8月のエッセイ


このサイトはリンクフリーです。 (斎藤果樹園迄ご連絡頂ければ幸いです。)
山形県ひがしね発産直くだもの販売(さくらんぼ<佐藤錦> りんご<ふじ> もも ラフランス)斎藤果樹園
Copyright (c) 2004,takayuki saito (info@saitokajuen.ecnet.jp).All Rights Reserved



「果樹王国ひがしね」 山形県東根市特産、旬のくだものを是非ご賞味下さい。(^。^)y-.。o○

斎藤果樹園では、愛情たっぷり美味しく育った旬のくだものを新鮮なままお客様の元へ直送いたします。(^。^)
ご贈答品としても喜ばれております。
是非ご賞味下さい。
www.saitokajuen.ecnet.jp
みずみずしく色づいた美味しく安全な旬のくだものを是非ご賞味ください。山形県東根市 斎藤果樹園
果樹園紹介 果樹園ギャラリー ホームに戻る