果樹園エッセイ-2004年6月-
さくらんぼの白い花が咲くと、その白い花のトンネルを通って赤毛のアンが顔を真っ赤にして何か歌を
口ずさみながら、走ってくるようです。
何時だったか赤毛のアンの映画を観たときに、そんなシーンがありました。
さくらんぼの樹の下の草むらに寝転んで、青空を眺めたり、目をつむって小さな蜂の羽音を聞いたり、空を覆う程大きな樹のさくらんぼの白い花と、地面に咲く青いすずめ草のある風景を想像してみて下さい。これがわたしの住むところです。
桃の花が咲いています。お天気の良い日に果樹園にゴザを敷いて花見をします。ひばりが突然空高く舞い上がり、ピチピチと鳴いたかと思うと、また、突然地面に降りて姿が見えなくなります。
近くをツガイのキジがせわしなく、走り去って行きました。空のあっちにはトンビが、上昇気流をつかまえて飛んでいます。
こんな平和な日々がずうっと続きますように。
夜の遠くへ黒伏の断崖それに連なる奥羽山脈の稜線が見えます。
暗闇の中で山にへばりついている雪が以前よりだいぶ細く見えたので、大きく腕を広げて深呼吸をしたら、胸いっぱい春の匂いがしました。
さくらんぼがどんなふうに樹になっているのか知っていますか。
大きいさくらんぼの、樹の枝の1本1本に赤いルビーのようなさくらんぼが沢山なるのでる。
なっているのを見たら、いたずら好きなミューズが人間の口にすぐ入れるのをためらわせて、指先につまんでそっと、唇に触れるのが先と思わせるようです。
今、適蕾仕事をしています。
美味しいさくらんぼをつくるのに大変重要な仕事です。
10個ぐらいつく蕾を3個〜4個ほど残して取ります。さくらんぼの実がなったとき数が少ない分、甘くて大きなさくらんぼができるのです。
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